台風で窓ガラスが割れる一番の原因は、強風ではありません。強風で飛ばされた物が窓にぶつかることです。
実際、多くの住宅の窓ガラスは風速36〜44メートル程度が限界です。これはJIS規格の耐風圧性能から分かっています。
この記事では、割れる仕組みと風速の目安を紹介します。今すぐできる対策も、2026年最新の情報とあわせてまとめました。
台風で窓ガラスが割れる原因は?

台風で窓ガラスが割れる原因は何でしょうか。強風だけでガラスが持ち堪えられなくなって割れてしまう、そう思う方も多いのではないでしょうか。
確かに、強風だけで割れてしまうこともあります。ただ、その確率はそれほど高くありません。窓ガラスが割れる原因のほとんどは、強風によって吹き飛ばされた物体が窓にぶつかることです。
木の枝や屋根の瓦、植木鉢、空き缶やビンなどが強風に飛ばされてきます。それが窓ガラスに当たれば、簡単に割れてしまうのです。
窓ガラスが割れるのはどのくらいの風速?

では、物ではなく風だけで窓ガラスが割れるとしたら、どのくらいの風速が必要なのでしょうか。
調べてみると、窓がどれくらいの風に耐えられるかは「耐風圧性能」という数値で分かります。これは窓ガラスのJIS等級によって、S-1からS-7までの等級に分類されています。
JIS(日本工業規格)とは?
JIS(Japanese Industrial Standards)とは、鉱工業品の品質の改善、性能・安全性の向上、生産効率の増進等のため、工業標準化法に基づき制定される我が国の国家規格です。
引用元:経済産業省
数字が大きくなるほど、強風に耐えられます。S-1よりS-2の方が強く、S-2よりS-3の方が強い、という具合です。
| JIS等級 |
風圧力 |
風速換算値 |
| S-1 | 800Pa | 風速36m/sに該当 |
| S-2 | 1,200Pa | 風速44m/sに該当 |
| S-3 | 1,600Pa | 風速51m/sに該当 |
| S-4 | 2,000Pa | 風速57m/sに該当 |
| S-5 | 2,400Pa | 風速62m/sに該当 |
| S-6 | 2,800Pa | 風速67m/sに該当 |
| S-7 | 3,600Pa | 風速76m/sに該当 |
一般的な一戸建て住宅の場合、窓ガラスのJIS等級は1階がS-1、2階がS-2を選ぶことが多いそうです。
このため、
1階の窓は風速36メートル以上
2階の窓なら風速44メートル以上
の風速になると割れてしまうという目安になります。
ただし、この目安は地域や立地条件、築年数によって変わります。雨戸やシャッターの有無によっても変わってきます。
沖縄は毎年台風の通り道になるため、台風対策がしっかりしています。一般的な一戸建て住宅でも、S-5(風速62メートル)以上の窓ガラスが使われているそうです。
台風で窓ガラスが割れる可能性がある風速は?

窓ガラスが割れる風速の目安は分かりました。ただ、実際に窓ガラスが割れる原因は、強風に飛ばされた物がぶつかることがほとんどです。
では、その強風とは一体どれくらいの風速なのでしょうか。気象庁のホームページを見てみると、次のような表がありました。
風の強さと吹き方
引用元:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html
この表を見ると、予報用語の「非常に強い風」は平均風速20メートル、瞬間風速30メートルを超える風のことです。この風速になると、細い木が折れたり看板が落下したりと、飛来物が出てくるということです。
これらのことから、平均風速20メートル・瞬間風速30メートルからが、窓ガラスが割れる風速の目安と言えます。
台風での窓ガラスが割れる前にできる対策は?

では、台風で窓ガラスが割れる前に、自分で出来る対策は何があるでしょう?
先ずは、家の周りの整理が大切です。
普段はあまり気づかなくても、良く見てみると台風で飛んでしまいそうな物がたくさんあります。
サンダル・ほうき・植木鉢・自転車・バケツ・ゴミ箱・物干し竿などや、子供のオモチャなどが外に置いてある家もあるでしょう。
また、自分の捨てたものではなくても、空き缶・空き瓶なども落ちているかも知れません。
それらを外の物置の中にしまったり、いったん家の中に入れておきましょう。
それが出来ないものはロープなどを使い、風を少しでも避けられる場所で縛っておくと良いと思います。
また、雨戸やシャッターがある家は、それを必ず使用する事。
なければ、ダンボールを養生テープか布テープで窓ガラスに直接貼って守りましょう。
台風対策!窓ガラスへのダンボールの貼り方は?外側?内側?養生テープは効果なし?
台風対策のリアルな声
台風対策について、実際にガラス関連の業者アカウントが発信していた具体的な対策例を紹介します。
台風対策でシャッターの取り付け。 シャッター取り付けが不可能な窓は防災タイプのガラスに取り替え。#マドリモシャッター#YKKAP#台風対策 pic.twitter.com/kImAMRZpOR
— MADOショップ店長 (大川ガラス) (@okawaglass) November 6, 2020
まとめ

窓ガラスを割ってしまうのは、強風よりもそれによって飛んでくる物によることがわかりました。
窓ガラスが割れると、破片が危険な上、雨風が家に入り込んでしまいます。さらに、家の中に入り込んだ強風を反対側の窓から逃がさないと、最悪の場合は家が倒壊することもあるそうです。
そうなると、風を逃がす時に家の中のものまで外に飛ばされる…という大きな被害になってしまいます。
そうならないために、自分でできる対策は2つあります。飛んでくるものをできるだけ排除すること、そして窓ガラス自体をダンボールや養生テープでしっかり保護することです。
これから新築やリフォームを考えている方は、日本の住宅に昔からあった雨戸や、リモコンで開閉できるシャッターなども検討されるのも良いでしょう。
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(2026年9月 情報を見直して更新)



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