「おせち」の定番料理って何だろう?
師走になるとスーパーや百貨店で
「おせちの予約承ります。」というポスターをよく目にするけど、
といったお悩みを解決するべく
今回は、おせちの定番料理や重箱に入れる料理、詰め方などについてご紹介します。
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おせちに絶対入れるものは何?おせちに欠かせない定番料理とは?
手間のかかる料理を何種類も作るのは時間もかかるしハードルが高そうに感じます。
ですが、「祝い肴」さえあれば良い正月を迎えることができます。
では、「祝い肴」とはいったい何なのかですが
無病息災、子孫繁栄、五穀豊穣
この三つの願いが込められた料理のことで、三種肴とも言われています。
それは、「黒豆」、「数の子」、「田作り」のことです。
この三種は関東で使われる料理ですが、関西では、田作りではなく「たたきごぼう」で三種としています。
これがまさに定番の料理で、正月の祝い膳の本式です。
つまり、この三品があればお正月を迎えることができるのです。
あとは余力と時間があれば、家族、大切な人の幸せを願って縁起の良い好きな料理を作れば
良いのです。
おせちに絶対入れるものは何?定番品目の10種類を紹介
おせちの定番料理といえる最もポピュラーな料理を10種類あげてみました。
①黒豆、②数の子、③田作り、④たたきごぼう
⑤かまぼこ、⑥だて巻き、⑦昆布巻き、⑧栗きんとん
⑨海老
⑩紅白なます
続いて、上記の10種類の料理の意味やいわれについてご紹介します。
おせちに絶対入れるものは何?それぞれの意味やいわれについて
そもそも「おせち」とは、一年の始まりである元旦に、健康長寿、子孫繁栄、五穀豊穣の願いを込め、縁起の良い料理を重箱に詰めて家族そろって食べるという習慣からきています。
おせちにはいろんな料理がありますが、栄養も味付けもバランスが良くて保存も効きます。
また、その土地土地の産物を取り入れて作る料理は、先人の知恵が詰まったものなのです。
まず、定番の三種肴と言われている「黒豆」、「数の子」、「田作り」と「たたきごぼう」
の意味、いわれについてまとめてみました。
【黒豆】
「豆(まめ)」という字が入っていますが、新たな一年を家族皆「まめ(まじめ)」に働い
て、「まめ(健康)」に暮らせるようにと、無病息災の願いが込められています。
そして、黒という色は「邪気を払い災いを防ぐ」と言われています。
【数の子】
黄色いダイヤモンドと呼ばれている数の子は、にしんの卵で、二親(にしん)から多くの子
供が生まれることから、二親健在、子孫繁栄の縁起物です。
何故、黄色いダイヤモンドと呼ばれているのかというと、漁獲量が激減し高級化したためで
す。
江戸時代の頃は身近な食材で、八代目将軍徳川吉宗が「正月は貧富の差なく同じものを食し
て祝う」ことを願って、祝い肴の一つに加わったと言われています。
【田作り】
小さいけど尾頭付きの祝い肴である田作りですが、由来は、小いわしを田んぼの肥やしにしたところ大豊作になったことから、文字通り田を作る「田作り」と名付けられています。
「まめ(健康)」にも通ずるごまめ(かたくちいわしの稚魚を天日干ししたもの)は、「五万米」とも書かれ、五穀豊穣を祈願する縁起物です。
【たたきごぼう】
ごぼうは地中深く根を張ることから、長寿や家の土台がしっかりして家業が堅固になることを願って食べる縁起物として愛されており、やわらかく煮たごぼうをたたいて開き、「一年の開運の縁起をかついだもの」とされています。
次に口取りの料理です。
【かまぼこ】
かまぼこは、新年にふさわしい日の出の形をしています。
また、紅白かまぼこの紅は「よろこび」、白は「清浄」を意味します。
【だて巻き】
だて巻きは、「だてもの」の着物に似ていることから、だて巻きと名付けられています。
また、形状が掛け軸、書物を表していることから、学業成就、文化発展を祈願しています。
【昆布巻き】
昆布巻きは、縁起の良い「よろこぶ」の字をあてています。
別名で「夷布(えびすめ)」といいますが、恵比須(えびす)様を連想し、「福を授かる」
を表しています。
【栗きんとん】
鮮やかな黄色の栗きんとんは、金運上昇の願いが込められています。
その栗きんとんをおめでたいお正月に食べると、金運、勝負運が上昇し、商売繁盛がかなう
と言われています。
次は「焼き物」と「酢の物」です。
【海老】
海老は、「曲がった腰と長いひげ」が長寿を表しています。
また、目が飛び出ていることから、「め(目)でたし」と連想され、脱皮を繰り返すことか
ら「生まれ変わる」という成長と発展を意味しています。
【紅白なます】
紅い色のにんじんと白い色の大根を使っている紅白なますは、色合いが、お祝いに使う水引
き(みずひき)に似ていることから縁起がよいものとされています。
おせちに絶対入れるものは何?四段重、三段重への詰め方
おせちを詰める重箱ですが、なぜ重箱に詰めるのかというと、「福を重ねる」、「喜びを重ねる」という意味があります。
年に一度のお正月、その年の健康や作物の豊作などを願うための大切な時だからこそ重箱なのです。
それでは、重箱の詰め方を一段目から順番にご紹介します。
その前に、重箱に詰めるようになったのはいつ頃からかというと、江戸時代に入ってからです。
その原形は、喰積(くいつみ)と呼ばれるお正月の飾り物とされています。
まず一段目(壱の重)ですが、定番料理の黒豆、数の子、田作り、前菜的な意味合いを持つだて巻き、栗きんとんなどを詰めます。
二段目(弐の重)は、見栄えもよく箸休めにもなるにんじんと大根の紅白なますやカブの酢の物などを詰めます。
三段目(参の重)は縁起の良い海の幸を主とした焼き物を詰めます。
特に、海老は、「年を重ねても元気でいられるように」と健康と長寿の願いがこめられた食材です。
また、ぶりは成長するにつれて呼び名が変わる出世魚で、ステップアップを祈る祝い膳にぴったりです。
四段目(与の重)は、干し椎茸、ごぼう、こんにゃくなどを炒めてから煮る筑前煮やじっくり時間をかけて味をしみ込ませるお煮しめなどの煮物を詰めます。
因みに、筑前煮とお煮しめの違いは油で炒めるか炒めないかの違いです。
「与」の字を使うのは、「四」は死を連想させてしまうため使いません。
次に詰め方です。
詰める前に、熱いままだと痛みが早くなってしまうため料理はしっかり冷まします。
また、汁気が残っていると重箱の中で広がってしまい、味が他の煮物に移ってしまうため汁気をよくきります。
詰める時は、どのような組み合わせにするのか、レイアウトをどうするのかを考えます。
それが決まったら詰めていきますが、新年を祝うおせち料理の品数は、縁起が良いとされる奇数(吉数)が基本です。
各種料理を仕切る際は、バランや笹の葉などを使って味、香り移りを防止します。
最後に小菊、松葉、南天などの飾り物で華やかにすると見栄えがよくなります。
次に料理を詰める時のレイアウトをご紹介します。
「壱の重」は市松に詰めます。
重箱を九つに分割し、祝い肴を中心として彩りよく料理を詰めます。
定番料理の黒豆は中心に配置し、その右に田作り、左に数の子といった具合です。
あとは、紅白のかまぼこやだて巻き、栗きんとんなどを詰めていきます。
「弐の重」、「参の重」は手綱に詰めます。
重箱を三分割し、焼き物や箸休めになる酢の物を詰めます。
最後に「与の重」は段取りに詰めます。
重箱を三段に分割し、一段に2、3種類隙間なく詰めていきます。
一段から四段は以上のとおりですが、実は、重箱詰めは五段目があり、正式な重詰は五段重
とも言われています。
一段目(一の重)から四段目(与の重)までは料理を入れて、最後の五段目は「空」にして
おきます。
それは、年神様から授かった福を詰める場所が必要だからです。
おせちに絶対入れるものは何?まとめ
おせちと言えば、ごちそうです。
お正月の三が日は、おせちで過ごすものと言われています。
女性を労い休んでもらうという意味もありますが、三が日は神様を迎えるため、物音を立て
たり、煮炊きを慎むということが本来です。
ご紹介した重箱詰めは四段ですが、最近は三段重が主流と言っても良いです。
壱の重が祝い肴と口取り、弐の重が焼き物と酢の物、参の重に煮物を詰めます。
重箱も大きさやいろんなデザインのものがあるので、定番料理と好みの物で重箱詰めして、お正月を迎えるのも雰囲気が出て良いですね。
最後に、全て手作り料理が理想ですが、市販品を上手に使うのも一つの手段です。
品数は奇数(吉数)をおすすめします。
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