白色ナンバーで走る軽自動車があるのを知っていますか?
「軽自動車=黄色ナンバー」とずっと思い込んでいたので、初めて軽自動車で白ナンバーの車に遭遇した時は
「新しい小型車が出たの?」
とびっくりしました。
軽自動車も普通自動車同様に、白色ナンバーになったのかというと、そうではなく、大半の軽自動車は以前と変わらず黄色ナンバーです。
これはいったいどういうことなのか?
そこで、軽自動車の白色ナンバーについて調べてみました。
軽自動車の白色ナンバーの見分け方 普通自動車との違いは分類番号!
たとえば、街中で見かけた気になる白色ナンバーのコンパクト・カーが軽自動車なのか、それとも普通自動車なのか知りたい時、ナンバーの色に惑わされずに見分けられる方法があります。
それが分類番号です。
使用の本拠地をあらわす地域名の右隣にある番号のことで、この分類番号で車体の大きさとエンジンの排気量、そして大まかな用途がわかるようになっています。
ここでは、貨物を除いた一般的な人を乗せる乗用車の分類番号について書きます。
普通自動車の場合は300番台と500番台があります。
軽自動車も同じ500番台なのですが、580番台から始まります。
この580番台以降がすべて使用されると、700番台に突入するということです。
さらに、自家用・事業用の区別をあらわす、ひらがなの部分は普通自動車が「さ」から始まるのに対して、軽自動車は「あ」から始まるそうです。
軽自動車の白色ナンバーの見分け方 よく見るとロゴマークが!
先ほどから「軽自動車の白色ナンバー」と言っていますが、このナンバーにはある特徴があります。
白色ナンバーには
・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様
・地方版図柄入り
の3パターンあり、白いナンバーに、それぞれの仕様の象徴的なデザインが入っているのです。
実は、軽自動車には完全な白色ナンバープレートは今のところ存在していないことがわかりました。
ただ、普通に見る限り白色ナンバーに見えるのも事実で、目に留まった時はそのナンバープレートについているロゴを探してみるのも楽しいですね。
軽自動車はなぜ黄色のナンバープレートなのか?
そもそも軽自動車はなぜ黄色ナンバーなのでしょうか?
なぜ普通自動車と同じではないのか、その理由を調べてみました。
すると、意外なことに軽自動車も初めは二輪車と同じ小さいサイズの白色ナンバーだったそうです。
それが1975年から普通自動車と同じサイズに変更されましたが、色も白から黄色に変わってしまいました。
その理由は、普通自動車と軽自動車を見分ける必要があったからなのです。
まず一つは、軽自動車は高速道路料金が普通自動車より安いため、高速道路出入口の係員さんが料金を徴収する際に間違わないように、夜間でも確認しやすいようにとの理由。
もう一つは、高速道路での最高速度が以前は軽自動車と普通自動車で違ったのです。
軽自動車は80km/h、普通自動車は100km/hだったため、警察の速度違反の取り締まりの際に間違わないようにとの理由だったようです。
今はETCの普及や、高速道路の最高速度がどちらも同じになったことなどから、軽自動車の白色ナンバーも使用可能になったのですね。
軽自動車を白色ナンバーにする方法や種類は?
ここで、先ほども上げた軽自動車を白色ナンバーにできる3つの方法について紹介します。
ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート
この「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」は、2019年に日本でアジア初のラグビーワールドカップが開催されることを記念して、開催を大いに盛り上げ、成功させるという目的で交付されました。
申し込み先は
「図柄ナンバー申込サービス」
→ http://www.graphic-number.jp
もしくは、
ディーラー・整備工場・行政書士に相談する方法もあります。
また、1,000円以上(100円単位)の寄付をすると、白色の下地の上に大きなロゴ入りのナンバープレートを選択することができます。
申し込み期間は2017年4月3日~2019年11月29日まででしたが、そのナンバープレートは廃車するまで使用することができます。また、使用を終了して取り外したナンバープレートは、不正防止の穴を開けて記念に保管することもできるそうです。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート
この「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」は、2020年に開催される東京でのオリンピック・パラリンピックを記念して、開催を大いに盛り上げ、成功させようという目的で交付されました。
こちらの申し込み先も「ラグビーワールドカップ特別仕様」同様、
「図柄ナンバー申込サービス」
→ http://www.graphic-number.jp
もしくは、
ディーラー・整備工場・行政書士に相談する方法もあります。
また同じく1,000 円以上(100円単位)の寄付をすることで、白色の下地に放射線状のカラフルなリボンを模した図柄入りナンバープレートを選択することができます。
オリンピックナンバーの申し込みはいつまで?
申し込み期間は2017年10月10日から2020年9月末頃までを予定しているそうです。
新型コロナウイルスの影響でオリンピックの開催が延期になった今、申し込み期間の変更もあり得ますね。
また、この「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート
も使用を終了して取り外したあと、不正防止の穴を開けて記念に保管することもできます。
地方版図柄入りナンバープレート(これは黄色い縁取りが入ってしまう)
この「地方版図柄入りナンバープレート」は、地域の魅力を全国に発信することを目的として、その地域の特徴的な風景や観光資源をデザインしたナンバープレートです。
軽自動車の場合白いナンバープレートに黄色の縁取りが入るところが、他の特別仕様ナンバープレートと違うところですね。
こちらの申し込み先も同様に、
「図柄ナンバー申込サービス」
→ http://www.graphic-number.jp
もしくは、
ディーラー・整備工場・行政書士に相談する方法もあります。
ナンバープレートの交付料金に1,000円以上の寄付をすると、通常モノクロのデザインがフルカラーのカラフルなナンバープレートにすることができるそうです。
申し込みは2018年10月1日から始まり、随時行われているようです。
そしてこちらの「地方版図柄入りナンバープレートも同じく、使用を終了して取り外したナンバープレートは、不正防止の穴を開けて記念に保管できるそうです。
軽自動車の白色ナンバー化にかかる料金は?
軽自動車を白色ナンバーにする際にかかる料金は、各種ともに地域によって金額が違います。気になる方は各サイトで確認してみてください。
●ラグビーワールドカップ特別仕様
http://www.mlit.go.jp/common/001256738.pdf
●東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート
http://www.mlit.go.jp/common/001256739.pdf
●地方版図柄入りナンバープレート
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001340867.pdf
白ナンバーの対象外となるのは?
軽自動車の白ナンバー化は、新しく購入する際だけでなく、既に持っている車も対象となりますが、光るナンバープレート(字光式ナンバー)や事業用の軽自動車は対象外ですのでご注意を!
軽自動車の白色ナンバーの見分け方 まとめ
いま、軽自動車は新車の年間販売台数の4割を占めるそうです。
それは、維持費が安いなどのメリットもありますが、さまざまな色・デザインの魅力もあるように思います。
そんな魅力あるデザインの軽自動車に、黄色ナンバーだとナンバーが目立ってしまい気になる…などと感じるユーザーもいるようで、有料ではありますがこの白色ナンバーに変更できるというのは嬉しい制度だと思いました。
また、大きなイベントを盛り上げたり、走る広告塔として地方の活性化に一役買うなど、ナンバープレート1つで日本を活気づけることができるのは、素晴らしいことだと思います。
これからぜひ、道を走る車のナンバープレートに注目してみてください!
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