味はもちろんのこと、目にも美しい日本のお正月料理、おせち。
このおせち料理の食材には、それぞれにおめでたい縁起の良い意味が込められています。
今回は、その中のタコに注目してみました!
おせち料理のタコにはどんな意味があるのでしょう。
また、縁起がいいといわれる理由やレシピについて紹介します。
おせちのタコの意味は?
おせちに入っているタコの意味とはどんなものなのでしょう…?
タコの足は8本あり、この8という数字は末広がりという縁起のいい数字の上、タコは「多幸」と当て字になり、「一年間幸多かれ」との願いが込められています。
また、タコが墨を吐いて敵から身を守る習性から「苦難を煙に巻く」という意味で縁起が良い食材とされているそうです。
おせちのタコは縁起がいい?「酢だこ」が縁起物といわれる理由は?
料理でタコは茹でると足の内側や切り口が白く、吸盤の方など表面は鮮やかに赤くなり、盛り付けた時にちょうど紅白のお目出たい配色になるため、タコの酢の物はおせち料理にぴったりの縁起がいい一品です。
また、酢を使うと日持ちすることができ、お正月の三が日に買い物で散財しないで済ませられるということもあります。
ちなみに、「酢だこ」は関西ではあまり食べられていないそうで、おせちの中に入れるタコも、一般的に関東から北の地域では「酢だこ」で、関西から南では甘辛く煮た「タコのうま煮」にするそうです。
おせちのタコで験担ぎ?
験担ぎ(ゲン担ぎ)とは、目標などの結果が良いか悪いかを気に掛けて、その結果が良く出るようにと成功を願って行う行動をいいます。
おせちのタコにはこの験担ぎが出来る要素が数多くありました。
「おせちのタコの意味は?」の項でも書きましたが、タコは当て字で「多幸」と書けることから、タコを食べると多くの幸せを招くことができる、タコの吸盤が物に吸い付くことから幸運をくっつける等といった験担ぎになります。
また、最近ではタコを英語でオクトパスという事から、「おくとパスする(合格する)」と語呂合わせして受験生の験担ぎに使われるようになったようです。
おせち用のタコレシピ!(酢だこ)
あらかじめボイルされているタコを使えば、手軽に作ることが出来る酢だこ。
ここでは、「タコとキュウリの酢の物レシピ」を紹介します ♪
今回の「タコとキュウリの酢の物」は合わせ酢をアレンジしていますが、一般的な酢の物は「三杯酢」が多く使われています。
そこで、簡単な「三杯酢」と、餃子のタレなどにも使える「二杯酢」のレシピも紹介します。
三杯酢(一般的な酢の物に)
①砂糖
②醤油
③酢
●出汁
●塩
①~③の調味料を同量ずつ混ぜ合わせます。
酸味を抑えてまろやかにしたい場合は、出汁を加えると良いです。
その後に、お好みで塩を少々加えて味を調えて出来上がりです。
二杯酢(餃子のタレ・焼き魚・冷奴などに)
①醤油
②酢
●出汁
①と②の調味料を同量ずつ混ぜ合わせます。
出汁を加えると酸味が抑えられてまろやかになります。
甘味が入っていないため、酸味がかなり強く感じます。
※これらの分量を参考に、お好みの調合を見つけてください ♪
まとめ
お正月のおせち料理には、いろいろな意味・願いが込められていました。
その中で今回注目したのは、日本人が大好きなタコ ♪
このタコには、縁起がいいと言われる多くの魅力があります。
紅白・多幸・おくとパス・赤い色は魔除けの色・幸運を吸いつける…など、美味しくて縁起が良くて、おせち料理には持って来いです!
新型コロナウィルス(COVID-19)に振り回された2020年ですが、来年のおせち料理では縁起の良いタコを食べて、幸運を吸い寄せたいものですね。
コメント