7月末の土用の丑の日にはうなぎ屋さんは大繁盛!
誰でもあのいい匂いにつられて、うなぎを食べたくなりますよね。
でも、うなぎの旬は秋から冬なのです。
それならどうして夏にうなぎを食べることになったのでしょう。
今回は、土用の丑の日にうなぎを食べる意味、理由や由来、それに2021年の土用の丑の日はいつかについて紹介していきます。
2021年の土用の丑の日はいつ?
2021年の土用の丑の日は7月28日です。
あまり知られていませんが、実は土用の丑の日はもっとたくさんあります。
1月17日、1月29日、4月23日、10月20日、11月1日も土用の丑の日で、トータルでは年に6日もあるのです。
4月に近所のスーパーで、「今日は土用の丑の日です!うなぎはいかがですか?」と書いてあるのを見かけました。
これは間違いではないかと思いましたが、間違っていたのは私の方でした。
知名度が低いだけで、4月にも土用の丑の日はあるのですから、この日にうなぎを食べてもいいわけですね。
土用の丑の日とは?
そもそも土用というのはいつのことかご存じですか?
土用は一年のある期間を示す言葉なのです。
具体的には、立春(2月4日ごろ)、立夏(5月6日ごろ)、立秋(8月7日ごろ)、立冬(11月7日ごろ)の直前の約18日間のことです。
ですから、土用と言われる期間は年に4回あるわけです。
この土用の期間中にある十二支の「丑の日」を「土用の丑の日」と言います。
18日間あるのでめぐりあわせで、丑の日は1回~2回来ます。
うなぎを食べる意味/理由はなぜ?
もともと、丑の日に、「う」のつく食べ物を食べると健康に良い、という言い伝えがありました。
実際にうなぎは栄養価が高く、ビタミンAやBが多く含まれています。
今話題になっているEPAやDHAも含まれているので免疫力を高め、食欲不振を防ぎ、体力減退を防ぐのに適しているわけです。
先人たちは経験からうなぎを食べると元気になることを知っていたのです。
他には「瓜」、「梅干し」、「うどん」、「馬肉(うま)」、「牛肉(うし)」などがおすすめだそうです。
確かにどれも夏バテ気味の時に食欲増進に良さそうです。
でもうなぎに比べるとちょっと知名度は低いですね。
土用の丑の日にうなぎを食べる由来は?
「う」のつく食べ物はいくつかありますが、現在うなぎが特に有名なのには訳がありました。
土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは江戸時代のことです。
当時、夏にうなぎの売り上げが落ちるので困っていたうなぎ屋さんが、蘭学者の平賀源内に、「先生、何か良い知恵はないでしょうか。」と相談しました。
すると平賀源内は店先に、
「本日土用の丑の日」土用の丑の日にうなぎを食すれば夏負けすることなし
という看板を立てさせました。
すると、お客さんがたくさんやってきて店は大繁盛しました。
それを見た近所のうなぎ屋さんも真似をして、土用の丑の日にうなぎを食べようと呼びかけるようになりました。
それ以来、至る所で土用の丑の日にはうなぎを食べるのが定着したというわけです。
あの看板は、現代風に言えば気の利いたキャッチコピーだったのですね。
最近は近所のスーパーのように、春の土用の丑の日にうなぎを売るところもあれば、冬の土用の丑の日にもうなぎ販売に力を入れている店もあります。
うなぎを食べて栄養をとり、それぞれの季節を乗り切ろうということは共通していますね。
2021年の土用の丑の日はいつ? まとめ
2021年の土用の丑の日は7月28日です。
年に4回ある18日間の土用の期間中にある丑の日を土用の丑の日と言います。
一番馴染みのある7月から8月にある土用の丑の日は、うなぎを食べることで知られています。
これはうなぎの売り上げを伸ばそうと考えた平賀源内の発案でした。
うなぎは栄養価が高いので、土用の丑の日にはもちろん、ほかの日にもうなぎを食べて元気に過ごしたいものですね。
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