病気やケガで受診して、より専門的な病院を紹介されたり、本人の希望でセカンドオピニオンを依頼した時に作成されるのが病院への紹介状ですね。
この病院紹介状には有効期限や、開封してしまったら無効になってしまう…などの決まりがあるのでしょうか?
また、今回はその病院紹介状の気になる料金についても調べてみました。
病院紹介状の期限はいつ?
結論から言いますと、病院紹介状に期限はありませんでした。
しかし当然のことながら、その時の病気やケガが緊急を要するような場合には、その紹介状を受け取ったらすぐにでも次の病院へかかることになるでしょう。
緊急を要しない場合は、受診する本人の家庭や仕事の状況をよく考えて、環境を整えなければなりませんね。
また、肝心な次の病院の予約もすぐに取れるとは限りません。
それらのことから、紹介状をもらってから2~3ヶ月以内であれば問題ないでしょう。
ただし、紹介状には患者のこれまでの診療記録や、ドクターからの所見が書かれているため、それらの情報があまりに古くなっては、データなどに差が出てくるなど意味がなくなってしまいます。
病院紹介状に明確な有効期限はないため、古くなった紹介状は受け取らない…ということはありませんが、出来るだけ早く予約を取って受診しましょう。
病院紹介状の料金は?
病院の紹介状は正式には、診療明細書や領収書で「診療情報提供書」と記載されていました。
この診療情報提供書は、患者の情報を共有するための医療文書であることから、公的医療保険で金額が決まっています。
さらに、診療を継続することが目的であることから健康保険が適用されるのです。
全額自費の場合は2500円ですが、健康保険が適用になることから、3割負担の方の場合は750円、1割負担の方の場合は250円になります。
ただし、セカンドオピニオンなどの場合は検査データや画像の情報なども加わるために料金も高くなり、全額自費で5000円、3割負担の方は1500円、1割負担の方は500円になります。
この紹介状があることで、新しい病院の医師が患者の状態を素早く把握でき、既に行った検査を重複して受けることもなくなり医療費を抑えることができますね。
また、保険外併用療養費(ベッドが200床以上の病院を初診で受診した時に、各病院が定めた特別な料金)がかからなくなるのも大きいですね!
病院紹介状を開封したら無効になる?
病院紹介状には何が書かれている?
紹介状には病状や紹介目的の他にも、氏名・年齢・生年月日・住所・電話番号、本人の既往歴や家族の情報など重要な個人情報が書かれています。
また、患者には直接説明できないようなことが書かれているかも知れません。
病院紹介状を開封したら無効になる?
これらの特別な情報が書かれた文書である紹介状は、手紙でいうところの「親展」扱いになります。
封を開けると改ざんを疑われることになるなど、文書の内容の信頼性が下がってしまいます。
医療機関によっては、開封された紹介状は受け付けない所もあるそうです。
紹介状の内容がどうしても気になる場合は、決して開封せず、担当医師に直接聞いてみた方が良いでしょう。
まとめ
今回は、病院紹介状の有効期限や料金、また先方の医師へ渡す前に開封した場合は無効になるのか…についてまとめてみました。
有効期限は明確に決まっていませんでしたが、紹介する情報が古くならない2~3ヶ月の間に使用して受診することが良いようです。
料金は健康保険が適用されて、3割負担の場合は1通750円または1500円になることがわかりました。
また、自分の事が書かれているとは言え、紹介状は開封することは出来ず、開封した紹介状は受け付けてもらえない場合もあるようです。
これらのことを踏まえて、スムーズに的確な受診が出来るようにしましょう。
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