車を運転していると、まっすぐ走っているはずなのに、フラッと左に流れることがありませんか?
平らな道路を走っているのに、なぜかハンドルが左に傾いてしまう・・・。
そんなことがあると、車が故障したのではないかと不安になりますよね。
今回は、ハンドルが左に傾いてしまうその理由と原因、そして直す方法を調べてみました。
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車のハンドルが左に傾くのはなぜ?理由は?道路の作り!
直線道路を運転していて、握ったハンドルが知らず知らずのうちに左に傾いてしまう。
その理由は、なんとその走っていた道路の元々の作りにありました。
道路の路面は、実は平らではなかったのです。デコボコという意味ではなく、わざと傾けて設計しているのです。そのわずかな傾斜で、ハンドルを軽く握っている時などに少し左に流れてしまうことがあるようです。
その設計とは中央線を頂点にし、その左右の車線を外側に向けて傾斜させるという、ちょうど板かまぼこのように見える作りです。
道路の中央から端に向かって傾斜を作っているのはなぜか?
では何故、中央から端に向かって傾斜を作っているのでしょう。
その理由は、道路の水はけを良くするためでした。私たちの住む日本は雨が多く、道路にその雨水が流れないまま溜まってしまうと走行に支障を来たすとともに、危険です。
そのため、雨水を側溝へと排水するために、道路に傾斜をつけていたのです。
その勾配は一般的な道路だと道路断面の3~5%、幹線道路や雨水を浸透させる機能を持つ舗装道路などだと1.5~2%で、政令の道路構造令によって決められていました。
もしも道路にこの傾斜がなかったら、少しの雨でも大きな水たまりができてしまうことでしょう。
他に考えられる原因は?
しかし、道路の傾斜と言ってもわずかです。運転中に車のハンドルが傾く原因は道路の構造だけとは限らないようです。
そこで、その他に考えられる原因をあげてみました。
・空気圧
・ハンドルのセンターの狂い
・トー角(タイヤの向き)のズレ
・アライメントの問題
・フロントタイヤの摩耗
これらのいずれか、または複数の原因が合わさったためということも考えられます。
直す方法は?
これらが原因だった場合、どうやって直したら良いのでしょう。
空気圧
タイヤの空気圧は低くても高すぎても走行の安定性が損なわれ、燃費も悪くなります。また、タイヤの摩耗やパンクの危険も高まります。
ディーラーやガソリンスタンドで点検してもらうと良いでしょう。また、ガソリンスタンドによっては設置されている充填機を自由に使用できる場合もあります。
ハンドルのセンターの狂い
多くの場合、ハンドル部分にスイッチ類やエアバッグなど電装品が設置されているために、自分でハンドルを取って直すと、最悪の場合スイッチ類の断線やエアバックの爆発を引き起こすことがあるそうです。
そのため、ディーラーまたは整備工場で調整してもらう方が良いでしょう。
トー角(タイヤの向き)の調整
トー角の調整は、車のフロントタイヤを左右並行にした状態で止めて、タイヤに対してできるだけ真上からみて、ホイールが車の進行方向に向かって内側になっているのが「トーイン」で、外側になっているか「トーアウト」になります。
このズレを調整することで、直すことができるようです。
これはDIYでもできるようですが、実際の調整に使用する道具や場所も必要になってくるのと、その労力を考えると、あまりおすすめはしません。
なので、この場合もディーラーや整備工場にお願いするのが手っ取り早いと思います。
アライメントの問題
アライメントとは「車輪の整列」という意味だそうで、アライメントを調整するということは、車体に対するホイールの取り付け方を最初の設定に再調整することです。これを調整することで、直進安定性やタイヤの設置性を回復させることができるそうです。
このアライメント調整を「糸・水準器・重り」を使用して、自分で調整することも可能とのことです。
フロントタイヤの摩耗
フロントタイヤの摩耗が原因だとはっきりした場合、もちろんタイヤを交換しますが、フロントタイヤ2本だけの交換はしない方が良いです。
タイヤ交換は4本揃って交換するのが原則です。とはいえ、後ろのタイヤが明らかにまだ減っていない場合などは、フロントタイヤ2本だけの交換でも良いと言われる場合もあります。
そこはディーラーさんやガソリンスタンドの方などと相談されてご自身で決めていただくのがベストです。
ただし、タイヤはゴム製品なので、年数が経つと硬くなり劣化してきます。また、溝の減り方の違いから僅かとは言え、直径が異なることにもなるので、フロントタイヤとリアタイヤで差をつけてバランスを崩さないように4本一緒に交換するのがおすすめです。
車のハンドルが左に傾くのはなぜ?理由は? まとめ
運転中に車のハンドルが左に傾く理由は、道路の構造にありました。道路にはわずかな傾斜があり、その傾斜によってハンドルが傾いてしまうのです。
道路は真っ平らなものだと単純に考えていましたが、雨水などですぐに冠水しないように、傾斜によって側溝に排水していたのですね。
しかし、車の問題からくることも大いにありますので、足回りの点検・調整は定期的にしておくことが安全面からも大切になります。
ただ、車の点検や調整を個人ですることに不安や限界もありますので、くれぐれも最終的な判断や調整はディーラーや整備士さんにしてもらいましょう。
コメント
道路の傾斜ではハンドルは右に傾くのではないでしょうか。
道路の傾斜で車が左に流れるので右に少し切って調整しているので右に傾くように思えます。
些細なことですが気になりました。
あと風の影響も大きいですね。
行きと帰りで傾きが逆になることも・・
Bluejay様
コメントありがとうございます。
左に流れる(微妙に左方向に進んでいく)という表現を通常タイヤがまっすぐの状態をハンドルがまっすぐの状態として考えた場合に、わずかに自然と左方向に進むのであれば、自然とハンドルが左に傾くという意味合いで表現しておりました。
わかりずらい表現になっておりましたら、申し訳ありません。
確かに風の影響や道の傾きの違いでもハンドルの傾き方は異なってくるかと思います^^
ただ、実際に車のハンドルが傾いて気になる場合などは、やはりカーディラーさん等に実際に相談されるのが一番かと思います。
今回は貴重なご意見をいただきありがとうございました。
今後とも「ミミカの時間」をどうぞよろしくお願いいたします。